英語での多読におすすめ!「ラダーシリーズ」Level 2

「ラダーシリーズ」とは?

「ラダーシリーズ」とは、英語学習者向けに開発された洋書リーダーのシリーズです。日本のIBCパブリッシングが出版しており、英語力に応じてレベル1〜5までの段階が用意されています。各レベルでは使用される語彙数が制限されており、辞書なしでも読み進めやすいのが特徴です。

物語の内容は世界の名作や伝記、ミステリー、SFなど多岐にわたり、学習しながら楽しめる構成になっています。文法や語彙がやさしく書き換えられているため、英語多読の入門としても最適です。英検やTOEIC対策の補助教材としても利用されることが多く、英語学習を継続するモチベーションを高めてくれるシリーズです。

「ラダーシリーズ」Level 2は、どれくらいのレベル?

「ラダーシリーズ」Level 2は、英語初級者向けのレベルで、TOEICでおおよそ300〜400点程度の英語力を想定しています。中学で学ぶ基本的な文法や語彙を中心に構成されており、使われている語彙数も約1000語程度と限られているため、英語の読書に不慣れな方でも無理なく読み進めることができます。文体はシンプルで読みやすく、短いセンテンスで構成されているため、英語に自信がない方や多読学習を始めたばかりの方に最適です。物語の内容も日常的で理解しやすく、英語の基礎力を固めたい人におすすめのレベルです。

「ラダーシリーズ」Level 2から作品紹介

『The Story of Anne Frank』| アンネ・フランク物語

アンネは幼い頃からおしゃべりが好きで、常に友達の輪の中心にいて、周囲を笑顔にする明るく活発な女の子でした。自分の考えを大切にし、思った通りに行動するタイプだったため、時には人と衝突することもあったようです。作家になるという夢を抱きながら日々を元気に過ごしていましたが、その幸せな日常はナチスによるユダヤ人迫害によって突然奪われてしまいます。わずか15歳で短い生涯を終えたアンネの人生を、英語でたどります。

アンネ・フランク
第二次世界大戦中にナチスから逃れるためオランダ・アムステルダムの隠れ家で暮らしていたユダヤ人の少女です。1942年から1944年までの生活を日記に綴り、それが後に『アンネの日記』として出版されました。日記には思春期の悩みや家族との関係、戦争の恐怖などが率直に描かれており、多くの読者の心を打ちました。1944年に逮捕され、ベルゲン・ベルゼン強制収容所で15歳で亡くなりました。

『O. Henry’s American Scenes』| オー・ヘンリー傑作短編集

愛し合う貧しい夫婦が、互いに贈り物を用意するために自分の大切な物を手放す『賢者の贈り物』。再会を約束した二人の男が、20年後に意外なかたちでその日を迎える『二十年後』。寒い冬を刑務所で過ごしたくて、何とか警官に逮捕されようとする男の姿を描いた『警官と賛美歌』。そのほか、『最後の一葉』『よみがえった改心』『桃源郷の短期滞在客』『緑の扉』など、オー・ヘンリーの代表作7編が収められています。

オー・ヘンリー(O. Henry、本名:ウィリアム・シドニー・ポーター)
19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍したアメリカの短編小説作家です。軽妙な文体と意外な結末を持つ物語で知られ、「短編の名手」と称されます。代表作には『賢者の贈り物』『最後の一葉』『警官と賛美歌』などがあります。人生の皮肉や人間味をユーモアと温かさを交えて描く作風が特徴で、多くの作品が今も世界中で読み継がれています。

『The Wizard of Oz』| オズの魔法使い

大きな竜巻に巻き込まれ、見知らぬ国へと飛ばされてしまった少女ドロシーと子犬のトト。故郷カンザスへの帰還を願う彼女は、知恵を求めるかかし、心を望むブリキのきこり、そして勇気を手に入れたいライオンと出会い、共にエメラルドの都を目指す冒険の旅に出ます。長年にわたり世界中で愛され続けているファンタジーの傑作です。

『Gulliver’s Travels』| ガリバー旅行記[新版]

嵐によって船が沈没し、ガリバーは身長わずか15cmほどの人々が暮らす小人の国に流れ着きます。「人間山」としてもてなされるものの、卵の殻の割り方をきっかけにした隣国との争いや、宮廷内の権力闘争に巻き込まれていきます。空想世界を旅する物語の中に、当時のイギリス社会や政治への鋭い風刺が込められた本作は、大人にも子どもにも親しまれてきました。本書には、ガリバー旅行記の中でも特に有名な小人の国・リリパット編を収録しています。

『A Christmas Carol』| クリスマス・キャロル

クリスマス・イブの夜、冷たくけちで人を寄せ付けない孤独な老人スクルージのもとに、かつての共同経営者の幽霊が現れます。彼はスクルージに「これから3人の幽霊が訪れる」と告げて姿を消します。やがて真夜中の鐘の音とともに現れる幽霊たちは、スクルージに彼の過去、現在、そして未来を見せていきます。19世紀のイギリスを舞台に、人の心の変化と温かなクリスマスの精神を描いた感動の物語です。チャールズ・ディケンズの作品。

チャールズ・ディケンズ(1812年–1870年)
ヴィクトリア朝時代のイギリスを代表する小説家で、社会の貧困や不正を鋭く描いた作品で知られます。代表作には『オリバー・ツイスト』『クリスマス・キャロル』『二都物語』『大いなる遺産』などがあります。彼の物語は豊かな登場人物と細やかな描写で、当時の社会問題を広く世間に伝え、社会改革にも影響を与えました。今も世界中で愛読され、文学史上の重要人物です。

『The Antoine de Saint-Exupéry Story』 | サン=テグジュペリ・ストーリー

宇宙からやってきた少年とパイロットの不思議で美しい物語『星の王子さま』の作者、サン=テグジュペリ。彼自身もまた、風変わりで魅力的な人生を歩みました。命を賭けた空の旅や、愛する家族や友人、恋人との出会いと別れ。激動の時代と戦争に翻弄されながら、多くの物語を生み出し、金髪の少年――サン=テグジュペリは今なお人々の心に生き続けています。空を愛した彼の人生に迫る物語です。

アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ(1900年–1944年)
フランスの作家であり飛行士です。代表作『星の王子さま』は世界中で愛される児童文学の名作で、人生や友情、愛について深いメッセージを伝えています。彼は実際にパイロットとしても活躍し、その経験が作品に反映されています。第二次世界大戦中に任務飛行中に消息を絶ちましたが、その詩的な文章と人間性は今なお多くの人々に感動を与え続けています。

『Shakespeare’s Stories The Winter’s Tale』| シェイクスピア 冬物語

わずかな嫉妬が原因で幸せな日々が一変する。王妃への信頼を失ったシチリア王は、やがて生まれてくる娘の身元すら疑いを抱くようになる。その結果、生まれたばかりの娘を国外へ追いやってしまう。シェイクスピアの戯曲を土台に、迫力ある描写で新たに紡ぎ出した物語です。

ウィリアム・シェイクスピア(1564年–1616年)
イギリスの劇作家・詩人で、英文学史上最も偉大な人物とされています。代表作には『ハムレット』『ロミオとジュリエット』『マクベス』『リア王』などがあり、人間の心理や社会を深く描写しました。彼の作品は悲劇、喜劇、歴史劇など多岐にわたり、今も世界中の劇場で上演され続けています。豊かな言葉遣いと普遍的なテーマは、文学や演劇に多大な影響を与えました。

『Dr. Jekyll and Mr. Hyde』| ジキルとハイド[新版]

弁護士のアタソンは、高名なジキル博士から託された遺言書に、見慣れない名前の男が受取人として記されていることに疑念を抱く。やがてある出来事をきっかけに、ハイド氏の悪名が広まり、二人の関係にまつわる謎が一層深まっていく。性格が対照的なジキル博士とハイド氏を通じて、人間の内に潜む善と悪という二面性を描き、二重人格の象徴となった名作です。

ロバート・ルイス・スティーヴンソン(1850年–1894年)
スコットランド出身の作家で、冒険小説やゴシック小説で知られています。代表作には『ジキル博士とハイド氏』『宝島』などがあり、人間の二面性や冒険のスリルを巧みに描きました。彼の作品は緻密な構成と魅力的なキャラクターで、多くの読者を惹きつけ、今日でも映画や舞台、漫画など多様なメディアで影響を与え続けています。

『Roman Holiday』| ローマの休日

王女と新聞記者が織りなす、ローマを舞台にした一日限りの恋物語。公務に追われ窮屈な毎日を送る王女がジョーと出会い、スペイン階段や真実の口などローマの名所を巡りながら、特別な休日を楽しむ姿を描く。新人女優オードリー・ヘップバーンがアン王女役を務め、映画は大ヒットを遂げた作品です。

『A Dog of Flanders』 | フランダースの犬

両親を亡くした少年ネロは、アントワープ郊外に暮らす祖父ジェハンのもとで新たな生活を始める。やがて二人の生活に忠実な犬パトラッシュも加わり、牛乳配達の仕事をしながらも、貧しくとも幸せな日々を送っていた。画家ルーベンスに憧れ、ネロは芸術の道を目指すが、貧困が数多くの試練をもたらす。ベルギー・フランダース地方を舞台に描かれた、感動あふれる児童文学の名作です。

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