「Penguin Readers」とは
「Penguin Readers（ペンギン・リーダーズ）」とは、英語学習者向けに編集された洋書シリーズです。イギリスの出版社「Penguin Books」が提供しており、英語力に応じたレベル（Level 1〜7）に分かれています。文法や語彙が制限されており、初級者から中上級者まで無理なく読めるよう設計されています。
ラインナップは、クラシック文学や有名映画のノベライズ、現代の話題作など幅広く、音声付きのものや学習用の質問・解説も含まれることがあります。英語を読む習慣をつけたい人や、TOEIC・英検などのリーディング対策にも適しています。
「Penguin Readers」Level 2はどのレベル？
「Penguin Readers」Level 2は、英語初中級者向けのレベルで、語彙数は約600語に制限されています。中学レベルの文法が中心で、現在形や過去形、基本的な前置詞や接続詞が使われています。TOEICスコアの目安では400〜500点程度、英検では3級〜準2級レベルに相当します。
短く簡潔な文が多く、文章構造もシンプルなので、英語多読を始めたばかりの人や、辞書を使わずに読書を楽しみたい人にぴったりです。内容も興味をひくストーリーが多く、語彙力や読解力の基礎を固めるのに適したレベルです。
「Penguin Readers」Level 2 から8冊紹介！
『Romeo and Juliet』| ロミオとジュリエット
イタリア・ヴェローナの町で、モンタギュー家とキャピュレット家という2つの名家が長年対立していた。そんな中、偶然出会った若者ロミオと少女ジュリエットは、家の因縁を超えて強く惹かれ合う。周囲の反対をよそに、ふたりは深い愛情を育んでいくが、激しい家族間の争いが二人の運命を大きく揺るがしていく──。シェイクスピアによる永遠の恋愛悲劇。
『The Happy Prince』| 幸福な王子
町の広場に立つ美しい像『幸福な王子』は、かつてぜいたくな宮殿で暮らしていたが、今は高い台座から町の様子を見つめている。ある日、旅の途中のツバメが像のもとに立ち寄り、王子の願いに耳を傾けることになる。ツバメは王子の想いを受けて、人々に小さな助けを届けていく――。心あたたまるオスカー・ワイルドの短編童話。
『The Hound of the Baskervilles』
イギリスの荒れた湿原地帯に広がるバスカヴィル家の館。その一族には、過去の罪により恐ろしい怪物の犬に呪われているという伝説があった。ある日、当主が謎の死を遂げ、ロンドンから名探偵シャーロック・ホームズが呼び寄せられる。ホームズとワトソンは、迷信と現実が交錯する不可解な事件の真相に迫っていく――。コナン・ドイルによる名作推理小説。
『The Knight’s Tale』
リシャの高貴な騎士アーサイトとパラモンは、戦の捕虜としてテーベからアテネに連行され、牢に閉じ込められていた。ある日、塔の窓から見た美しい姫エミーリアに、二人は同時に恋に落ちる。自由と愛をめぐって友情が試される中、彼らの運命は大きく動き始める――。ジェフリー・チョーサー『カンタベリー物語』に収められた、騎士道と運命を描く古典ロマンス。
『Robin Hood』| ロビン・フッド
12世紀のイングランド、ノッティンガムの森に隠れ住む義賊ロビン・フッドは、不正義に立ち向かう英雄として知られている。彼は悪徳高官や金持ちから奪い取った財を貧しい人々に分け与え、広く民衆に支持されている。仲間のリトル・ジョンやメイ・マーシュなどと共に、権力に立ち向かいながら正義を貫くロビン・フッドの冒険が繰り広げられる。中世のイギリスを舞台に、自由と正義の象徴として描かれる伝説的な物語。
『A Christmas Carol』| クリスマス・キャロル
寒いクリスマスの夜、ケチで冷徹な老人エベネゼー・スクルージは、過去の亡霊や未来の不幸を予見する幽霊たちに訪れられる。彼はその訪問を通じて、自分の生き方と人々への態度を見直すこととなる。貧しい人々への無関心や孤独な生活を反省し、心を開いて変わろうと決意する――。チャールズ・ディケンズによる、クリスマスの精神を描いた心温まる物語。
『Twenty Thousand Leagues Under the Sea』
1860年代、フランスの学者ピエール・アロナックスは、海上で謎の海獣によって船が沈没する事件に巻き込まれる。救出され、彼と仲間たちは海底の潜水艦『ノーチラス号』に乗り込むことに。艦の艦長ネモ博士は、自由を求めて海を漂う謎の人物で、彼と共に世界の海を探検し、未知の生物や沈没した財宝を発見していく。ジュール・ヴェルヌによる、冒険と科学の興奮に満ちた海洋探険小説。
『Jekyll and Hyde』 | ジキルとハイド
ロンドンの医師、ヘンリー・ジキル博士は、善と悪の二面性を持つ人間の性格を解明しようと試みる。彼は自分の人格を分けるために、自ら開発した薬を服用し、暴力的で邪悪な人格、エドワード・ハイドに変わることができるようになる。ジキルとハイドの二重生活が次第に制御を失い、恐ろしい結果を招くことになる。ロバート・ルイス・スティーヴンソンによる心理的な葛藤を描いた、道徳と人間性の深層に迫る小説。
