英語の多読におすすめ!「ラダーシリーズ」Level 3より8作品を紹介!

「ラダーシリーズ」とは?

「ラダーシリーズ」とは、英語学習者向けに開発された洋書リーダーのシリーズです。日本のIBCパブリッシングが出版しており、英語力に応じてレベル1〜5までの段階が用意されています。各レベルでは使用される語彙数が制限されており、辞書なしでも読み進めやすいのが特徴です。物語の内容は世界の名作や伝記、ミステリー、SFなど多岐にわたり、学習しながら楽しめる構成になっています。文法や語彙がやさしく書き換えられているため、英語多読の入門としても最適です。英検やTOEIC対策の補助教材としても利用されることが多く、英語学習を継続するモチベーションを高めてくれるシリーズです。

「ラダーシリーズ」Level 3は、どれくらいのレベル?

ラダーシリーズのLevel 3は、中級へのステップ段階に位置するレベルで、以下のような目安があります。

  • 使用語彙:約1,600語(中学校で学ぶ基本語+使用頻度の高い単語 約600語)
  • 英検準2級/TOEIC 500~600点程度の学習者向け
  • CEFR A2〜A2+(中級初期)相当

レベル2(約1,300語、英検3級)より一段階上で、知らない単語は5~10ページに1語程度。巻末には中学校レベル外の単語の意味がまとめられており、英語初心者から中級者へ無理なくステップアップできる設計です。物語を楽しみながら語彙を拡充し、読む力を鍛えたい方におすすめです。

「ラダーシリーズ」Level 3から

アラジン

「アラビアン・ナイト」としても親しまれる中世イスラムの物語集『千夜一夜物語』。本書では、語り手シェヘラザードが王に語る数々の話の中から、特に有名な3篇を収録。魔法のランプで人生を変える『アラジン』、「開けごま」で知られる『アリババと40人の盗賊』、数々の冒険を経て財を築く『船乗りシンドバッド』など、幻想的で魅力あふれる物語が楽しめます。

ウォールデン 森の生活

19世紀半ば、産業化が進むアメリカで、作家ソローはウォールデン池のほとりに小屋を建て、自給自足の生活を始めました。自然の中での2年以上の暮らしを通して、彼は人間と社会、そして自分自身について深く考察します。物質にとらわれた生き方を見直し、自由で簡素な生活の大切さを伝える名著です。本書では、全17章のうち「経済」「住んだ場所と目的」の2章を抜粋しています。

エドガー・アラン・ポー名作選

パリで起きた密室殺人。悲鳴の直後、母娘が惨殺された姿で発見される。動機も犯人も見えない不可解な事件に、世界初の“名探偵”とされるデュパンが挑む――これが推理小説の原点とされる『モルグ街の殺人事件』です。本書にはそのほか、絞首刑を目前に罪と狂気を語る『黒猫』、謎の黄金虫を手がかりに財宝を追う『黄金虫』を加えた、エドガー・アラン・ポーの代表的な3作品を収録しています。

エドガー・アラン・ポー(1809–1849)
アメリカの詩人・小説家・評論家で、推理小説、ホラー、サスペンス文学の先駆者として知られる。独特の幻想的かつ不気味な作風で、死や狂気、罪といったテーマを深く掘り下げた作品を多く残した。代表作には『アッシャー家の崩壊』『黒猫』『モルグ街の殺人』『大鴉』などがあり、特に『モルグ街の殺人』は世界初の推理小説とされる。彼の作品は後の作家や映画にも多大な影響を与えた。

オペラ座の怪人

19世紀末のパリ、華やかなオペラ座には“怪人”が棲んでいるという噂が広まっていた。がい骨のような姿の目撃情報、怪人専用のボックス席、次々に起こる奇怪な事件――その真相は誰にもわからない。歌姫クリスティーヌと再会したラウル子爵は、彼女とともに謎に満ちた出来事へ巻き込まれていく。幻想的で切ない愛の物語として、何度も映像化・舞台化されてきた不朽の名作『オペラ座の怪人』の魅力を味わえる一冊。

column「舞台化もされ、世界的にも評価されている『オペラ座の怪人』のすごさ」

『オペラ座の怪人』は単なる恋愛小説にとどまらず、ミステリーやホラーの要素が巧みに融合させられています。怪人ファントムというキャラクターは醜い容姿と天才的な才能を持ちながらも、孤独で哀しみ深い存在として描かれており、人間の複雑な感情や闇を象徴しています。また19世紀パリのオペラ座を舞台に、当時の社交界や舞台裏の詳細な描写がリアルに描かれており、物語に深みと臨場感を与えています。愛と狂気、嫉妬と自己犠牲といった普遍的なテーマも織り込まれ、多くの読者の共感を呼びました。これらの要素が組み合わさることで、『オペラ座の怪人』は文学史上も重要な位置を占め、今なお読み継がれる名作となっています。

シャーロック・ホームズ/バスカヴィル家の犬

イギリス南西部デボンジャーの名門バスカヴィル家で、当主チャールズ・バスカヴィルが謎の死を遂げる。警察は自然死としたが、恐怖に歪んだ彼の表情や、死体近くに残された巨大な犬の足跡が不気味さを増す。古くから伝わる魔犬の呪いが、唯一の相続人ヘンリー・バスカヴィルを襲い、事件は不可解な展開を見せる。本作は助手ワトソンの行動と推理に焦点を当てて描かれている。

シャーロック・ホームズ
アーサー・コナン・ドイルが生み出したイギリスの名探偵です。19世紀末から20世紀初頭の作品に登場し、鋭い観察力と論理的推理で難解な事件を次々と解決します。ロンドンのベーカー街221Bに住み、親友で助手のジョン・ワトソンと共に活躍。代表作には『緋色の研究』や『バスカヴィル家の犬』があります。ホームズは探偵小説の原点とされ、多くの映画やドラマに影響を与え、今も世界中で愛されるキャラクターです。

ソクラテスの弁明

古代アテネで「偽りの知者」と呼ばれたソフィストたちに対し、ソクラテスは「真の知者」として議論を挑みます。しかし、その挑戦が波紋を呼び、彼は「国家の神々を信じず、若者を堕落させた」として裁判にかけられました。本書『ソクラテスの弁明』は、弟子プラトンによって裁かれた際のソクラテスの弁論をわかりやすい英語で再現。哲学の原点を学び、ソクラテスの思想に触れる入門書です。

ソクラテス(紀元前470年頃–紀元前399年)
古代ギリシアの哲学者で、西洋哲学の基礎を築いた人物の一人です。彼は直接的な著作を残さず、弟子のプラトンを通じてその思想が伝えられました。ソクラテスは「無知の知」を重視し、自分が何も知らないことを自覚することが知恵の第一歩と考えました。対話を通じて相手の考えを深掘りし、真理を探求する「ソクラテス式問答法(エレンコス)」を用いたことでも知られます。倫理や正義、善悪の本質についての問いかけを重ね、市民の道徳的自覚を促しました。しかし、当時のアテナイ政府からは「若者を堕落させる」として告発され、死刑判決を受けました。彼は毒杯を飲んで死を選び、その生き方は哲学者としての理想を体現したものと評価されています。

ナルニア国物語 ライオンと魔女

ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシーの4きょうだいは、不思議なクローゼットを通り抜け、ナルニアという異世界へ迷い込みます。そこは永遠に冬が続き、邪悪な魔女が支配する国。4人は勇敢なライオン・アスランと出会い、魔女の呪いを解くため旅に出ることに。愛や勇気、善と悪の戦いを描いたこの物語は、子どもから大人まで幅広い世代に親しまれています。

ネルソン・マンデラ・ストーリー

ネルソン・マンデラは、南アフリカの人種隔離政策アパルトヘイトに抵抗し、27年間もの長い間、獄中生活を強いられました。家族と離れ離れになり、心身ともに厳しい試練に直面しましたが、彼の闘志は決して消えませんでした。やがて南アフリカ初の黒人大統領となったマンデラは、復讐ではなく和解を選び、国に平等と平和をもたらしました。彼の生涯は正義と尊厳のために戦った、歴史に残る偉大な人物の物語です。

 

 

 

 

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