Penguin Readers Level 4 から7冊紹介!
『ティファニーで朝食を』や『チャーリーとチョコレート工場』作者の自伝など

「Penguin Readers」とは

「Penguin Readers(ペンギン・リーダーズ)」は、英語学習者向けに編集された洋書シリーズです。イギリスの出版社「Penguin Books」が提供しており、英語力に応じたレベル(Level 1〜7)に分かれています。文法や語彙が制限されており、初級者から中上級者まで無理なく読めるよう設計されています。

ラインナップは、クラシック文学や有名映画のノベライズ、現代の話題作など幅広く、音声付きのものや学習用の質問・解説も含まれることがあります。英語を読む習慣をつけたい人や、TOEIC・英検などのリーディング対策にも適しています。

「Penguin Readers」Level 4 はどのレベル?

「Penguin Readers」Level 4は、英語中級者向けのレベルで、TOEICでいうと約550~700点程度が目安です。語彙数は約1,700語で、時制の使い分けや間接話法、仮定法などの文法も含まれており、やや複雑な文章にも対応できる力が求められます。物語の内容も深みが増し、登場人物の心理描写や社会的なテーマが扱われることもあります。英語の多読に慣れてきた学習者が、語彙力や読解力をさらに伸ばすのに適したレベルです

「Penguin Readers」Level 4 からX冊紹介!

A Room with a View』| イタリア花の都、フィレンツェで

ルーシー・ハニーチャーチはフィレンツェで休暇を過ごしているときに、風変わりなエマーソン氏とその息子ジョージに出会います。ジョージの自分への想いに戸惑い、不安を感じたルーシーはすぐにローマへ向かいます。しかしその後、エマーソン親子がイギリスで隣人となったことで、ルーシーは自分が本当にどう生きたいのかを選ばなければならなくなります。

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Breakfast at Tiffany’s』| 不屈の名作『ティファニーで朝食を』

自由奔放な若い女性ホリー・ゴライトリーは、ニューヨークでセレブな生活を夢見て暮らしています。彼女の隣人である作家志望の「私」は、ホリーの魅力と謎めいた生き方に惹かれていきます。ホリーは華やかな社交界に身を置きながらも、心の中では安らぎと本当の愛を求めて迷い続けています。彼女の過去や本心が少しずつ明かされるなかで、「私」は彼女への想いと現実の間で葛藤します。トルーマン・カポーティによる短編小説で、孤独と自由、愛の本質を描いた都会的で洗練された作品です。

トルーマン・カポーティ(1924–1984)
アメリカの作家。小説・短編・ノンフィクションで高い評価を受けました。代表作に本作『ティファニーで朝食を』や、ノンフィクション文学の先駆けとされる『冷血』があります。洗練された文体と鋭い観察力で、人物描写や心理描写に優れた作品を多数執筆しました。社交界でも知られる存在で、華やかな交友関係や奔放な私生活も注目されました。文学とジャーナリズムを融合させた革新的な作家です。

 『Clouds Over California』| 1970年代アメリカが舞台

『Clouds over California』は、11歳の少女スティーヴィーと、彼女の家に年上のいとこが滞在することで起こるさまざまな変化を描いた物語です。1970年代のアメリカを舞台に、当時の社会状況や、女性や黒人にとっての重要な変革の時期が背景となっています。スティーヴィーの成長と共に、家族や社会の変化が交差し、個人と時代のつながりが描かれています。歴史と人間ドラマが交わる作品。

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Danny the Champion of the World

ダニーには最高のお父さんがいます。お父さんはワクワクする話を聞かせてくれたり、素敵なおもちゃを作ってくれたりします。でも実は、お父さんには秘密がありました。ある日ダニーは、その秘密を知ることになります。やがて彼は、お父さんと一緒にスリル満点で少し危険な冒険に乗り出すことに。家族の絆と勇気を描いた、心温まる物語です。

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Emma』| イギリス小説家 ジェーン・オースティンの作賓

エマ・ウッドハウスは、美しくて頭が良く、お金にも困らない恵まれた女性です。自分自身に結婚相手は必要ないと思っていますが、友人たちの恋愛を世話するのが大好きです。しかし、エマの考えが本当に正しいとは限りません。やがて彼女の計画は思い通りにいかなくなり、さまざまな誤解や混乱が生まれます。エマはその中で自分自身と向き合い、成長していくことになります。ジェーン・オースティンによるユーモアと知性にあふれた恋愛小説です。

ジェーン・オースティン(1775–1817)
イギリスの小説家で、日常生活の中の人間関係や恋愛を繊細に描いた作品で知られています。代表作には『高慢と偏見』『エマ』『分別と多感』などがあり、機知に富んだ会話や、女性の自立や結婚観を描いた点が高く評価されています。中産階級や田舎の上流階級の生活をリアルに描写し、現代でも多くの読者に愛されています。19世紀英国文学を代表する作家の一人。

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Going Solo』| 『チャーリーとチョコレート工場』作者の自伝

『Going Solo』は、作家ロアルド・ダールが第二次世界大戦中に英国空軍(RAF)のパイロットとして過ごした実体験を描いた回想録です。ドイツ・イタリア・日本と、イギリスやアメリカ、ソ連などの連合国が戦った戦争の中で、ダールは空を飛び、命の危険と隣り合わせの日々を過ごします。驚きと緊張に満ちた冒険がリアルに綴られています。

ロアルド・ダール(1916–1990)
イギリスを代表する児童文学作家。短編作家としても高く評価されています。ノルウェー系の家庭に生まれ、第二次世界大戦では英国空軍のパイロットとして従軍しました。代表作には『チャーリーとチョコレート工場』『マチルダ』『ジャイアント・ピーチ』『魔女がいっぱい』などがあり、独特のユーモアと奇想天外なストーリーで子どもから大人まで幅広い世代に愛されています。彼の作品は映画化や舞台化もされ、世界中で親しまれています。

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Jane Eyre』| 古典的なゴシックロマンスの名作

ジェーンはソーンフィールド・ホールで、風変わりなロチェスター氏の家庭教師として働き始めます。次第に二人は親しくなり、ジェーンは初めて幸せを感じます。しかし、ロチェスター氏は美しいブランチ・イングラムと結婚する予定で、やがてジェーンはソーンフィールドを離れなければならなくなります。愛と試練を描いた古典的なゴシックロマンスの名作です。

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 さいごに

「Penguin Readers」は、英語学習者にとって読みやすく、楽しみながら英語力を伸ばせる教材です。レベル別に分かれているため、自分の実力に合った作品を選べ、無理なくステップアップできます。クラシック文学から現代の話題作まで幅広いジャンルが揃い、多様なテーマやストーリーで学習のモチベーションを高めてくれます。

今回ご紹介したLevel 4の作品は、語彙や文法が豊富になり、物語の深さも増すため、中級者が次のステージに進むのにぴったりです。ぜひ「Penguin Readers」を活用して、楽しく効果的な英語学習を続けてください。

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